- ケヴィン・ブロックマイヤー/著
- 市田泉/訳
- 東京創元社
幽霊と一言で表してもそれは”人間”だけではないこと、そして私たちの一生という時間の中では全てを理解し得ない存在。
しかし人間臭さや不気味さなどの違和感を残しつつ、一つ一つのお話は2ページ程度に収められており、そのどれもが細やかな工夫がされ読み応えは十分。
古典的なストーリーから哲学的なストーリーなど、読んだ人の心に残るお話がきっと見つかるはず。
ところで、この本。幽霊のお話が100篇綴られているのですが。つまり、これは百物語・・・・?
日に日に暑さの強くなる季節、みなさんの時間の隙間を埋める一冊としていかがでしょうか。